男は快楽と愛を区分することができません。快楽は気分で愛は感情です。それで男は感情を感じることができず気分だけを感じるので自分の気分が良ければ快楽を愛だと錯覚をします。

それで、筆者に訪ねてきた夫に「妻を愛していますか？」と尋ねると、ある人はもじもじ答えられない人もおり、ある人は「当然愛しています」と答える人もいます。すると、筆者は愛していると答える夫には治療が難しいだろうと話します。なぜなら、このような夫は自分が治療する意志があるのではなく、渋々来ているということが分かるからです。皆さんは理解できないかも知れませんが、もじもじ答えられない人のほうが本当に妻を愛していると分析できます。

不倫問題、男女関係問題、離婚問題、結婚問題を扱う時に明確に分からなければなりません。

皆さんは男の心について知っていますか?

女は絶対に男の心を知ることができず、男も絶対に女の心を知ることはできません。ところが、夫婦として数十年を一緒に暮しているから誰よりもよく知っているとおっしゃる方がいますが、それは目に見える部分を知っているのであって実際の心のはたらきについては知っているのではありません。

心では男は気分がはたらき、女は感情がはたらきます。それで男は全ての現象を気分をベースに見つめ、女は全ての現象を感情をベースに見つめます。男には快楽と関連する部分が気分ですが、快楽といって必ずしも性的快楽、女性との快楽に限ったものを話しているのではありません。気分が極度に良くなることを快楽と言いますが、快楽は悪い言葉ではありません。

たとえば、相手女性によって男の気分が良くなると、男は相手女性を愛していると錯覚するようになります。愛は感情ですが、自分が良い気分になることを愛だと考えているのです。愛は気分ではなく感情で感じることですが、男は感情を感じることができないので、男は愛するときも、自分も知らずに気分が良くなるもの、面白さと楽しさを追求するようになります。

もし、妻や彼女がつらそうにしていると、良い気分を入れるために多くの努力をします。すると女はむしろ気分がより悪くなります。すると、男は女が理解できません。男は面白く楽しいことに関連するものが愛だと思っているので、面白く楽しいことだけをしてあげれば済むと思って努力したのに女の機嫌が逆に悪くなると、「俺は最善を尽くした」と思うのです。

それで、女性がとても辛そうにしていると、面白く楽しくしてあげようとたくさん努力をします。できることは全部してあげようとします。しかし自分ができることをすべてしたと思うと、その時からはしてあげられることがもうありません。すると「いったい俺が何をどうすればいいのか？」と尋ねます。すると、妻は「あなたがやらかしたことだから、あなたが考えなさいよ。どうしてそんなことを私に聞くの？」と言います。本当は妻自身もよく分からないのですが、男にはもっと分からないことです。なぜなら、妻自身も自分の心がどのようにはたらいているのか分からないからです。

皆さんも不倫女になりたいですか？

気分によって人間関係が左右されるのはとても深刻なことです。それで、気分がはたらく不倫女になってはなりません。このような快楽の心理的疾病を関係依存と言います。

夫の不倫は気分に没入して、女が反応してくれると気分が良くなって我を忘れて女の反応に依存しているものです。不倫女が怒ってもそれ自体を反応として受け入れるのでそれも楽しいのです。その理由は不倫女が怒るのは自分とは関係がないので、自分と関係がないときは男はストレスを全く受けません。だから皆さんは男と同じように考えてはなりません。男も快楽が愛だと錯覚しながら不倫女がまるで自分を本当に愛しているように感じられるということは快楽だけを追求しているという意味です。

夫の不倫が妻に発覚されたら不倫女と別れるべきですが、不倫女が夫に連絡をします。すると、夫は関係依存なので、不倫を続けることになるのです。

妻たちがつらく苦しむ原因の一つにもう連絡をしていないと思っていたのに、まだ連絡を取り合っていたという事実です。その連絡したことがばれてまた「もうしない」と言います。なぜなら、気分を追求する男だからです。不倫女も同じ原理です。つまり快楽の気分を愛だと大きな錯覚をしているからです。

皆さんが少なくとも気分によって愛が左右されてはなりません。皆さんは不倫女のような女ではありません。まだ、何とかして感情をつなぎ止めて、愛を作り幸福に転換しようと必死になっているのです。しかし、それが必ず夫に対する愛である必要はありません。何とかして感情を失わないようにするために今は苦痛を感じているのです。男はどうせ感情が分からないので、妻が感情をつなぎ止めて愛と幸福をつくっていることが分かっていません。

したがって、皆さんが考えるときは、男が快楽を愛と認識して「心理的に病気になっているんだ」ということだけを考えればいいです。ところが、不倫女は重度の心理的な病を抱えています。それで不倫女経験が積み重なっていくと、ますます感情を失っていき、気分の快楽だけを追求するヒステリーをもった重症心理障害になります。

夫の不倫で不倫女は夫と同じように気分だけを追求める女に転落したということに早く気付くべきです。つまり、彼女らは皆さんのような女性ではないのです。そこに皆さんが感情的に対応すれば、破滅を迎えるだけです。