夫の不倫を知ってから義理の両親に話をしました。義理の両親が夫を𠮟りつけ夫は不倫関係を清算して家庭で問題なく暮らしていたのですが、夫が経営していた会社が倒産してしまい憂うつだと言いながら引きこもりになっている状態です。将来がとても不安です。

夫の不倫を知ってから義理の両親であれ、自分の両親であれ話をするケースはたくさんあります。

夫は重度の心理障害の関係依存状態であり、奥さんには外傷トラウマが発生している状態です。夫が義理の両親に叱られたから不倫関係を清算したのかどうかは分かりませんが、重要なことは夫が家庭に戻ってきたとしても夫の関係依存は治療されていない状態であり、奥さんの外傷トラウマも治療されていない状態だということです。

そんな状態で夫の会社が倒産したということは夫の価値追求が崩れたと言う意味です。関係依存の人が仕事もうまくいかなくなることは茶飯事にあることですが、それは認識障害と表現障害状態だからです。認識と表現が故障している状態で仕事をしていますからうまくいかないのは当然のことです。また夫本人も大変な苦痛を感じていると思います。男は自分の価値追求が崩れると苦痛を感じますが、認識障害と表現障害の状態なので正常心理の人が感じる苦痛よりも大きな苦痛を感じています。

もう一つは関係依存が発生していない状態で会社が倒産すると、再起できる力がありますが、関係依存の状態で失敗すると立ち直れる力もない状態です。関係依存が自ら回復ができない理由もすでに回復力が喪失しているからです。関係依存に人たちの人生が崩れていく過程の一つです。

今の夫は妻子を見ると憂うつになり何をどうすれば良いかも分からないから家にこもっている状態だと思われます。奥さんから見れば以前の夫ではない別人になっているように感じられると思います。

奥さんは将来が不安だと考える理由は外傷トラウマが治療されていないのでなおさら不安を感じます。現在が不安なので当然将来にも不安に感じます。

この場合は夫を労い励ましてあげる必要があります。夫を励ましながら奥さんの外傷トラウマの治療をして奥さん自身の心理を回復させなければなりません。そうしてこそ夫を治療できる機会も生まれてくるからです。

夫を回復させられる人は奥さんしかいません。夫は自ら回復できる力がない人です。それでもまだ幸いなことは夫が家にいるということです。家にいる夫を労い励ましながら夫を保護するようにしてください。そうしながら奥さんの外傷トラウマの治療をしなければなりませんが、そうしないと現実に不安を感じて家庭全体が崩れていきます。奥さんがしっかりしなければ子供たちを守ることもできません。

奥さんの外傷トラウマを治療して奥さん自身と子供たちを保護できるようになったときにようやく夫も治療できる環境が作られます。夫自身が自ら治療しようとするときは奥さんがそばで支えてあげてください。それまでは奥さん自身の治療に集中しなければなりません。ご参考ください。