1年前に妻が不倫をして離婚しました。元妻が子供と一緒にいたいと家に尋ねてきます。ずっと拒んでいたのですが、数日前に受け入れ家の中に入ってきてお互い気まずい雰囲気でまったく夫婦間の会話はないのですが、子供たちの部屋で泊まり翌日に帰っていきます。このように元妻が家にきて泊まっているのはこのままでいいのでしょうか。家にくるときにどう対応すればよいか分かりません。

答：奥さんが不倫をしたならその原因は心理障害の関係依存です。不倫の期間が長くなればなるほど関係依存は悪化していきます。また妻の不倫を知って旦那さんにも不倫による外傷トラウマが発生している状態です。妻の不倫を知ったときは大変な苦痛を感じていたと思います。しかし時間が経つにつれ少しずつ気持ちが落ち着いたように感じられます。奥さんが子供たちを口実に家にきているということはまだ関係依存が最悪に悪化された状態ではありません。子供たちのことを考えるということはまだ母性愛が残っている証拠ですが、関係依存が悪化されるともう母性愛も失い子供たちも眼中にありません。もう一つの可能性は不倫相手の男性とうまくいっていない可能性もあります。奥さんはまだ関係依存が最悪に悪化されているのではありませんが、悪化に向かっている状態だと考えられます。

奥さんは関係依存も旦那さんの外傷トラウマも治療がされていませんので、当然会話もできない状態ですし、お互い離れている時間もあって気まずい雰囲気で会話ができないのは当然のことです。

では前の奥さんが家にきてお泊りをしているのがこのままでよいのかという部分ですが、奥さんが家にきていることは良いことであって悪いことではありません。関係依存によって不倫はしましたが、子供に会いたくて家にきているということは何か奥さん自身に必要なものがあるからです。そのように家に来ている奥さんに来るなと拒むもともう奥さんは身を寄せる場所がなくなります。すると他の男を探していくようになります。したがって奥さんが家にきていることは良いことですが、お互い気まずい雰囲気なので旦那さんとしてはどうすれば良いのかが分からないのだと思いますが、この場合は奥さんに対して、このような状況に対して、何か対処をしたり結論を出そうとするのではなく、お二人が淡々と話し合う必要があると思います。淡々と話しができるようになるためにはまず先に旦那さんの外傷トラウマが治療される必要があります。今の状態だと奥さんも関係依存をベースに思考して判断し、旦那さんも外傷トラウマをベースに思考して判断している状態なので、まずは旦那さんの外傷トラウマが治療されて正常で理性的な思考と判断ができるようにしなければなりません。そうしてこそ奥さんも自分の治療について考えられるようになります。

旦那さんの外傷トラウマが治療されて奥さんも自分の治療を考えるのならば、その次に二人はどうすれば良いのかについて考えなければなりません。夫婦関係を回復するためには二人とも治療が必要ですが、奥さんの関係依存は心理障害であり思考にも障害が起こっている状態なので治療のことは考えない可能性もあります。関係依存の女性は相手から関心さえ入ってくれば良く、関係依存の男性は相手の反応さえあれば良いので自分の治療を自ら考える人はほぼいないのが現状です。

したがって今の状況に対して何かをしようとはせずに旦那さん自身のトラウマと治療してから、前の奥さんとの関係を修復するのか、他の女性と幸せになるのかを選択するべきです。旦那さんの外傷トラウマが治療されない限り、前の奥さんと一緒にいても、他の女性に会って再婚をしても不幸になります。一番目にすべきことは旦那さんご自身の外傷トラウマの治療です。

2番目は旦那さんの外傷トラウマを治療してから奥さんと淡々と話をしてください。そして二人で幸せになるのか、各自の道を歩むのかを決めるのです。もし奥さんが自分の治療のことはまったく考えていないのであれば、それは奥さんの人生であるので旦那さんにそれ以上できることはありませんし、強要できるものでもありません。

奥さんが家に来ているときに何か対処をしようとするのではなく、治療と回復に関する話をする必要がありますが、旦那さんと奥さん二人とも治療して回復されない限りお二人の幸福は不可能です。この時に旦那さんの外傷トラウマの治療が前提になります。

奥さんと離婚をして旦那さんと別れたとしても子供たちの母親であることには変わりがありません。今まで一緒に結婚生活を送り子供たちの母でもある奥さんに対して一度くらいは治療の機会をつくってあげるのが良いのではないかと思います。