夫の不倫で苦痛を受けていながらも、妻は何とかして再構築をして幸せになろうと努力しており、娘(19歳)は父の不倫事実と夫婦喧嘩の過程で負った深刻な心理的苦痛を感じていました。娘の心理治療とともに母はどう努力すればいいのかについて考えてみませよう。

大人達は自分の言葉と行動に対して責任を負い、自分の人生を楽しく幸せに生きていくことに没頭し、快楽であれ、愛であれ勝手にすればいいのでしょうが、子供達は何の罪があってそのような親の危機を経験しながら傷つき心を痛めながら、変わっていく自分の姿を見て苦痛を感じなければならないのでしょうか。

夫は不倫に追われ自分の過ちが何なのか分からず愛がどうのこうの言いながら、性的快楽にはまって楽しさを追求し、人生とアイデンティティ云々しながら、不倫女にのめり込んでおり、妻は夫の不倫によって傷つき、怒りながら、夫の浮気調査をしたり、うつ病になったり、自分の人生に対して懐疑感を抱いたり、これからは自分も楽しく生きると言いながら趣味活動を強化したり、場合によっては不倫返しをするなど、自分がどう生きるかのみを考えています。

ところで、子供達はどうしているのか知っていますか。

子供達に夫と妻が何も話しておらず、そういった素振りを全く見せなかったからと言って気付いていないと思ってはいませんか。

すでに子供達も夫婦危機を察知して、家族が解体される危機に瀕していることをよく知っています。しかし誰に話すこともできず、心を痛めていながらも父にも母にも一言も言えずにいます。

なぜだと思いますか。

本当に家族解体が現実になることをとても恐れているからです。

19歳の娘の話に戻りますが、彼女は涙を流しながら、自分の痛み、苦痛、傷などの話をしているのを聞いて、娘の傷と痛みの心理治療を行いながら、親の状況とこれからのこと、そして父と母の幸せな未来を考えながら、家族の大切さと娘の幸せな未来を語りつつ、筆者も一緒に笑い、一緒に涙を流しました。

それでも泣きながら「お父さんが早く我に返って家に戻ってきてほしい」「お父さんがとても憎いけど、それでもお父さんという事実に変わりはない」「友達に知れ渡ると学校をやめる」「以前の優しかったお父さんは大好きだった」などの言葉は未だに脳裏に残っています。

どれほど父のことを思いながら待っているのか、このことを果たして夫と妻は知っているのでしょうか。

娘の心理治療をそばで見守っていた妻は、自分がそれまで娘に対してして言っていた小言、苛立ちが夫の不倫による傷が原因だということを知って、娘も自分も知らずに母に反抗し、腹を立て、苛立ちを示しながら、仲良しだった母娘関係が敵対視する母娘関係に変化した原因が分かるようになって、お互い再び優しく話せるようになりました。

不倫・浮気トラウマ治療後に明るく笑う娘の姿、手をつないで出ていく二人の姿を見て、もう一度夫婦幸福の大切さを痛感しました。

夫と妻は子供の立場から見れば、父と母です。世の中でたった一人しかいない父と母であるがゆえ、不倫問題が発生して夫婦危機を経験すると、子供達は何も言えず親の機嫌を伺いながら心に傷をためて、被害意識が自分も知らずに作られて、親との会話も反抗心によってイライラせざるを得ず、親に対する恨みと怒りを抱くようになり、家族解体の順に進むようになります。

また、これを放置すると、子供達は不特定多数に対する恨みと怒りを抱くようになり、さらにはこれを表出するようになって社会的問題が発生する原因にもなるということも知るべきです。

どうして夫と妻の問題で子供が苦痛を受けなければならないのでしょうか。

他の夫婦問題、夫婦喧嘩は大した問題なく回復できるでしょうが、不倫問題はすでに夫婦関係の根本を揺るがすものなので夫婦関係は深刻になり、多くの傷と苦痛を経験するようになりますが、その時、子供が持つ傷と苦痛について一度でも考えるなら、不倫問題は本当に慎重に考えなければならない問題です。

結局、配偶者の不倫は夫婦だけの問題で終わるものではなく、子供達まで破壊させる行為であり、子供達に不幸な未来に導くとても重要な問題です。子供達が勉強がよくできて、社会的に成功することが意味があるのでしょうか。すでに心理的に傷と苦痛を持ったまま、反社会的性向または結婚と子供に対する怖さ、そして愛に対する懐疑感など心理的、精神的に多くの問題を抱えているために、不幸な人生になるしかありません。夫と妻が不倫に明け暮れて子供達をそのように教育して、学習させているということに早く気付くべきです。

不倫をする人は、子供の問題の怖さを知らないといけません。そして子供達に不幸な人生を教育して強要しているという事実も肝に銘じなければなりません。

不倫をする人、配偶者が不倫をする場合、すべて同じです。賢明に対処して問題を解決することで、子供たちに与える影響を最小限にすべきで、さらには幸せな夫婦になることだけが子供達の心理治療とともに健康に成長させる道であることを認識しなければなりません。