出産後セックスレスになり、夫には愛情もなく無関心だったのですが、不倫が発覚されて気付きました。夫とはセックスレスだったので離婚をの望んでいたり、不倫をするなら私はさっぱり離婚できると思っていたのですが、いざ自分が不倫されると夫を取り戻したいと思い、3か月がすぎた今は二人の関係はとてもよくなりました。私が夫に接する態度を変えるとすべてが良くなりました。これは正常ですか。

夫の不倫はセックスレスとは関係がありません。不倫は夫の心理障害である関係依存が原因であり性の問題が原因ではありません。

出産後セックスレスになる夫婦はとても多くいますが、だからといってみんな不倫をするのではありません。セックスレスが不倫の原因だとすればセックスレス夫婦はみんな不倫をしてもいいという意味になります。

夫婦間の性関係に問題が発生したり、夫または妻が相手に無関心になったならそれを回復するための努力をしなければならないのですが、多くは回復のための努力が必要だと考えることはしません。お互い慣れており楽な関係になったからです。これは恋愛心理から結婚心理に転換されて現れる現象です。

そして正確には夫に関心がなくなったのではなく、関心が子供に転換されただけです。つまり夫に愛情がなく無関心になったのではなく、子供を中心が家庭が動くようになっただけです。セックスレスによって夫に関心がなくなったというのは誰が言ったことか分かりませんが、どんでもない話です。

したがって不倫を知ってセックスレスが原因だったという気付きは正確ではありません。

このように夫の不倫で妻に外傷トラウマが発生すると、不倫が発生した理由を知るために様々な情報を探すようになります。そして自分と同じような境遇の話を聞くと、それが原因だと考えてそれを回復する努力をします。質問者の場合はセックスレスが持続すると、不倫も持続すると考えているのと同じです。

そしていざ自分が経験すると、簡単に離婚できないのが人間の心です。むしろ夫に執着するようになります。それで不倫が発生してから絶えず夫の話をするのは愛ではなく執着であり、不倫女の心理よりも深刻な状態だと言えます。

そしてセックスをするようになって夫婦関係がよくなったからといって、夫の関係依存と妻の外傷トラウマが治療されたわけではありません。そのために夫には関係依存という爆弾があり、妻には外傷トラウマという爆弾を抱えています。そのために今は回復されたように見えても、二つの爆弾のうち一つが爆発すると、結婚生活は破綻します。

セックスを回復して夫婦関係がよくなったということは、セックスが良くないといつかは爆弾が爆発すると言っているのと同じです。すると、一生セックスが良くなければなりませんが、夫婦が生きていると、常にセックスが良いということは不可能なことです。それで爆弾が爆発すると、自分はできることはすべてしたと自分を合理化して離婚を選択します。

多くの夫婦がこのように暮らしています。多くの人がセックスが不倫の原因だと考えて、それだけ解決すればすべてが解決されると考えていますが、根本が解決できていないためにいつかは不倫が再発します。

不倫が再発したときは、関係依存も外傷トラウマもより悪化している状態なので、より多くの費用、努力、時間が必要になります。これは自分で統制できるものではないので、必ず予防をしなければなりません。私たちが予防接種をする理由は、発生する可能性が高いからその可能性を下げるためです。

したがって問題について正常、異常だと論じる問題でもなければ、発生しうる問題を予防することが一番重要だと思われます。