40代で10年間、不倫を続けた人妻がいますが、疾病にかかって身体の手術を受けました。そしてもう不倫はしないと家庭に忠実に暮らしていますが、疾病などがきっかけで関係依存がなくなることがありますか。
この女性の場合は関係依存が治療されたのではありません。
40代の既婚女性が10年間不倫を続けていたのなら重度の心理障害の関係依存がとても悪化されている状態です。しかし疾病にかかり手術を受けてから不倫をやめたなら、関心が不倫男から自分の身体の健康に転換されているだけです。
女性の関係依存は相手男性から与えられる関心に依存している状態ですが、不倫男から健康に方向が転換されたです。つまり家庭に忠実に暮らしているのは、子供や夫に本当に関心をもって家庭に忠実になったのではなく、自分の健康のために暮らしているのが他人が見たときは家庭に忠実に暮らしているように映るだけです。
関係依存というのは、男の関心に依存している場合は不倫になりますが、その関心が他のものに転換されることもあります。ショッピングをしながらそれに慰めを得ていたり、あるいは他の趣味活動しながらそれに慰めを得ていたりです。この女性の場合は自分の健康にその対象が変わっただけで、関係依存自体が治療されているのではなく、不倫も一時期止まっているだけです。
恐らく自分が健康になるために食事栄養に気にかけたり運動をしたり、自分が健康になるためにすべての生活がそれを中心に回っていると思います。健康に少しでも異常があればより健康への執着は強くなります。
つまり関係依存が疾病をきっかけになくなったのではなく、対象が変わってだけで関係依存はより悪化されていると見ることができます。
不倫をした人が不倫をしなくなったから関係依存が治療されているのではありません。この女性の場合は心気症の症状も現れていると思います。
関係依存がなくなったのではなく、関心の対象が不倫男から体の健康に移っただけです。それで自分が健康になるためには何でもする人になっていると思います。
重度の心理障害である関係依存は一度発生すると、治療をしないと一生悪化していきます。この女性の場合、今はすべてのことを自分の健康に焦点を当てて生活していると思います。
これが正常に家庭に忠実な姿なのでしょうか。
関心依存の対象が変わっただけで関係依存自体は悪化していき、体も心も健康な暮らしはできなくなっている心理状態なのです。