20年間不倫を続けた夫が、妻が不倫していることを知るとどうなりますか。
夫は重度の心理障害の関係依存が発生して、その状態で20年を生きてきました。妻は夫の不倫を最初に知ったときに外傷トラウマが発生していますが、その外傷トラウマを悪化させながら20年を暮らしてきました。そして妻は悪化された外傷トラウマを抱えた状態で不倫をしました。外傷トラウマを抱えて関係依存に陥ったのですが、このような場合心理的には関係依存が10~20年悪化されたのと同じ心理状態です。つまり妻は不倫を10~20年続けてきたのと同じ心理状態の関係依存が発生しているのです。
妻は直ちに不倫関係を清算して外傷トラウマを治療しなければなりません。そうでないと最悪の関係依存に陥って周りの人間関係(子供や家族を含む)を破壊させながら、それを幸福だと錯覚する人生を生きていくようになります。つまり不倫女の人生が幸福だと錯覚する人に変わるのです。
夫の場合は妻の不倫を知って苦痛を感じるならまだ関係依存が最悪にまで悪化しているのではありません。もし夫が20年間関係依存状態で妻の不倫を知ると、二つの可能性があります。
一つ目は夫が20年間多数の女性と性関係が絡んでいる場合は、妻の不倫を知っても苦痛を受けることもなく妻の不倫を見過ごします。夫に発生する外傷トラウマを相殺できるくらいに関係依存が最悪に悪化しているからです。
しかし妻の不倫を知って大変苦痛を感じる場合もあります。この場合は、20年間不倫をしていましたが、関係依存がそれほど悪化されていないからです。つまり関係依存よりも外傷トラウマのほうが大きいので苦痛を感じるようになります。
夫が外傷トラウマ以上に関係依存が悪化されている場合なら、妻の不倫を知っても大した問題にはならないと思います。反面、外傷トラウマによって苦痛を感じる場合は、その外傷トラウマを治療すると、関係依存も同時に治療されます。
しかし今夫よりも深刻なのは妻です。妻の関係依存は外傷トラウマを20年間悪化させた上での関係依存だからです。このような場合は生涯に渡り自分だけではなく配偶者、子供たち、家族、周りのすべての人間関係を破壊しながら生きていきます。
したがって優先的に妻自身の外傷トラウマを治療して心理を回復させた後、夫の外傷トラウマを治療しないと夫と一緒に結婚生活を維持することは難しくなります。まだ機会があるので自分を治療して回復させる努力をしなければなりません。
妻自身の外傷トラウマを治療して幸福能力をつけたあと、夫の外傷トラウマを治療できるように治療の機会を与えるべきです。
妻が治療された後で、夫が妻の不倫に何とも思わない場合は、その時に離婚を選択しても遅くありません。すでに妻には夫がいなくても子供たちと幸せに生きていける能力がついているからです。
何をするにしても、まずは妻の外傷トラウマを治療して幸福能力がついているときにするべきです。ご参考ください。