うつ病だった妻が不倫をしていたと知り許してあげました。ところがその後も不倫は続いていました。不倫の衝撃が1カ月間で2度ありました。2度目も妻を許すことにしましたが、妻を疑う気持ちがあります。努力をすれば妻を信じることができるようになりますか。妻は2度も裏切った自分を許してくれた僕に心が開いたと言っていますが、この言葉は本心でしょうか。
現在の奥さんの気持ちは本心です。ただ正常状態での本心ではなく、関係依存状態での本心です。
不倫する妻たちの中には不倫前にうつ病(うつ状態)の人たちがたくさんいます。
うつ病だった妻が外部活動が多くなったすれば不倫している可能性が高いです。
うつ病だった妻たちが不倫をするとまるでうつ病がなくなって自分が生き生きしているように感じます。相談者が見たときはうつ病だった妻に申し訳ない気持ちもあって許してあげたと思いますが、だからといって奥さんの関係依存が治療されたのではありません。
女の関係依存は男から与えられる関心に依存していることですが、夫の関心に依存することは起こりません。ただ夫から与えられる関心に満足できないときは妻の不倫が再発します。
一度目に発覚されたときに奥さんを許して不倫問題に蓋をしました。奥さんの関係依存もそのままですし、相談者に発生した外傷トラウマもそのままです。その結果、相談者の奥さんが望む関心を与えられず不倫が再発したのです。
二度目不倫が発覚されたときは奥さんへの信頼も失い信じられなくなっていますが、奥さんは心理障害の関係依存が起こった状態でする行動に過ぎず、相談者にも外傷トラウマは作用し続けています。二人とも治療がされないと一生その影響下の人生を送るようになります。
注意しなかればならないことは先に奥さんの関係依存を治療しようとしてはならないということです。
相談者の外傷トラウマを先に治療して、奥さんにどのように関心を与えれば良いのかを知り、どのような努力が夫婦関係を修復できる方法なのかを知って努力をしていると、奥さんが自ら自分の関係依存を治療しようとするときがくる可能性が高いです。奥さんが必要なときに手を差し伸べてあげるのです。これが奥さんに与える治療の機会です。
したがって奥さんに治療のこと、不倫のことは何も言わずに相談者自身の心理治療を先に行ってから奥さんに治療の機会を与えてあげてください。