質問：不倫して離婚した夫は不倫女と幸せになれますか？
人間関係における幸福というものは、ストレスと傷が作用しながら喜怒哀楽を感じることです。幸福はポジティブな感情だけが存在するものではなくネガティブの感情も共存するものです。
他人を見たときに面白く楽しそうに生きている人を見ると、彼らが幸せそうに見えます。しかしそれは人間関係として生きているのではなく個人と個人の関係をあたかも人間関係としての仮面をかぶって生きているようなものです。
個人と個人の関係というのは、自分だけが楽しければよい人たちが自分の必要によって結ぶ関係を指します。
面白く楽しく生きることが幸福ではありません。自分が面白く楽しく生きるために周りの人間関係には問題が発生するからです。周りの人間関係には問題が発生しているのに自分だけが面白く楽しいのが果たして幸福なのでしょうか。不倫して配偶者と子供を傷付けながら自分だけが楽しいのが人間としての幸福ですか。
不倫をした前夫は重度の心理障害の関係依存であり、不倫女も重度の心理障害の関係依存状態です。関係依存の人同士で過ごしているのにストレスや傷ができ、自分が苦しく感じる場合はどうなるのでしょうか。二人の関係は最悪の関係に一変します。
不倫をして離婚して不倫相手と再婚して幸せに生きている夫婦もたくさんいると言います。しかし彼らの一挙手一投足をすべて知っていますか。皆さんが実際にその夫婦として暮らしたことがありますか。問題や大変な状況が発生したときに、それを解決して回復するために二人が一緒に努力している姿を実際に見たことがありますか。
皆さんも夫の不倫を知り外傷トラウマによって苦痛を感じていながらも周りに人には笑顔で元気そうに振る舞ったことがあると思います。表に見える姿がすべてではないという意味です。
重度の心理障害の関係依存の人たちが一緒になって幸せになれるのかを考える前にご自身の外傷トラウマを治療してご自身が幸せになることを考えてください。
彼らを見て幸せそうに見えるということは人間らしさを回復するのではなく、自分も個人として面白く楽しい人生を生きたいと望んでいるということですが、なぜなら人間として生きていると、外傷トラウマを抱えて痛みや苦しさを感じるからです。しかし痛みや苦しさがなければ幸福も存在しません。彼らの人生は唯一自分の快楽(面白さ楽しさ)のみが存在する人生です。自分の快楽が満たされなければ周りの人が誰であろうが被害を与えるようになります。
質問者が外傷トラウマを治療して幸福能力がつくと、彼らがどれほど情けない生き方をしているのか分かるようになります。質問者が生きる人生は前夫の人生ではなく、質問者自身の人生であり人間として幸福に生きる人生です。ご参考ください。
