1年前の悪夢が未だに忘れられずにいます。夫の不倫相手から受けた屈辱が脳裏から離れません。不倫女の名前と電話番号は知っていますが、職業や住所は明らかではないです。お金もないみたいですが、こんな女を訴えて罰を与えることができますか。今も複数の男が絡んでいるみたいです。

不倫する女性というのは、男がいないと生きていけないのですが、なぜなら男の関心に依存しているからです。男から関心を受けるためには何でもしますし、死の日までそのような生き方をして、それが不倫女の人生です。それ自体が天罰だと考えても良いと思います。人間としての幸福な人生を生きているのではないからです。

奥さんが今苦しい理由は外傷トラウマが発生しているからです。外傷トラウマはそれまでの人生すべてを傷に変えているために、大変な苦痛を感じるようになります。本当は傷ではないものまで全てを傷に変えるからです。一般の傷なら時間とともに治癒されて日常に戻ることができますが、外傷トラウマはそのような傷とは比べられるものではありません。治療がされない限り死ぬ日まで作用します。奥さんが不倫女のように他人に苦痛を与えながらも何とも感じない人にならない限り、そのトラウマは頭から離れません。すると頭から傷を消したほうが良いのか、消さないのか良いのかを考えてみてください。当然頭から消すことができずに苦しいほうが人間らしい感情をもっているのです。

でも問題は奥さん自身が苦痛を感じるということですが、この苦痛によって相手に「あんたも私が苦しんだ分だけ苦しんでほしい」という報復心理が生まれて不倫女を訴えることを考えていますが、今の状況を見ると不倫女にはお金もなく、周りに男もたくさんいるから、訴えたところで苦痛を感じそうもありません。すると奥さんはさらに悔しさを覚えるようになります。その怒りと悔しさによって中では外傷トラウマはさらに大きくなっていきます。今の状態は怒りをぶつける対象が旦那さんではなく不倫女に移っているだけです。

もし彼女を訴えて一時期少し怒りがおさまったとすれば、その次はどうなると思いますか。

治療されていない外傷トラウマは旦那や子供に向かうようになります。強力なトラウマを相手に表現するようになると、旦那さんであれ子供であれ周りの人は耐えられずに人間関係が破壊されることになります。そうするうちにが外傷トラウマはさらに大きくなります。自分が楽になりたくて相手を攻撃するのが復讐です。復讐は相手に苦痛を与えて自分は楽になることですが、復讐をすればするほど自分のトラウマは大きくなるというのが問題です。

不倫女は人間の生き方を捨てた人生を生きており、それ自体で罰を受けているようなものですから、奥さんがあえてそれを片付けようとする必要はありません。誰かによって必ず片づけられる日はきます。奥さん自身の自分の外傷トラウマを大きくする代価を払いながら復讐をする価値はないという意味です。

もちろん不倫女も最初から不倫女として生まれたのではありません。人間として苦痛を痛みを感じながら生きてきましたが、その傷が治療されずに大きくなりすぎて、他人は眼中になく好き勝手に生きようとしてこの結果になったのです。でも自ら選択した人生ですし、自ら罰を受けている最中だと考えてもよいと思います。

不倫には愛はなく、重度の心理障害です。いつかは人生の破滅を呼び、死を呼ぶこともあります。ですから不倫女も罰を受けていると考えて何かをしようとはしないでください。

次は奥さん自身のことを考えなかればなりません。不倫女を訴えることよりも重要なことがご自身の外傷トラウマをどう治療するかを考えることです。外傷トラウマが治療された後は訴訟であれ何で何をしても構いません。不倫女を訴えてはならないというのは、今は訴える時期ではないという意味です。奥さんが外傷トラウマを抱えている苦痛でつらい状態だと訴訟を起こしても外傷トラウマがさらに大きくなるからです。訴訟は自分が完全に回復されて幸福になったときにするものです。

今苦痛のときに相手に一撃を加えると、一時的にすっきりはします。しかし中の外傷トラウマは大きくなります。大きくなった外傷トラウマによって想像もしなかったことが起こります。なので外傷トラウマが治療される前に訴えることは良い方法ではありません。だからと言って訴えてはならないというのではなく、トラウマを治療して幸福能力をつけて後で訴えても決して遅くないという意味です。そのときはどんな結果になっても自分自身は笑っていられるようになります。

1年前の悪夢が忘れらないとおっしゃっていますが、これが5年が経っても10年に経っても忘れらないと思います。つらく苦しい理由は自分自身を回復して人間として幸福になりたいからこそ苦痛を感じているのです。奥さん自身の外傷トラウマに目を向けてみてください。