夫の不倫が発覚されて6か月経ちました。気持ちが落ち着いたかのように思えるときもありますが、不倫相手とのことがフラッシュバックされて心の傷がなくなりません。今は再構築は無理だろうと確信を持つようになりました。心の底では旦那と幸せになりたいという気持ちもあるのですが、自分も知らずに不倫のことについて問い詰めたりして旦那の姿を見ると失望してしまいます。旦那はその相手とのことはすべて記憶から消したいと思うくらいに後悔してもう二度とそんなことはしないと言ってますが、旦那への信頼をなくしてどうすれば良いか分かりません。

答：旦那さんの不倫が発覚されると、奥さんに謝罪をして許しを請うことはよくあることです。その姿を見て旦那が後悔して反省しているから奥さんとしては再構築を考えるようになります。

今は旦那さんの不倫が発覚されて6か月ですが、このような状態が10年も20年も続く可能性はとても高いと言えます。奥さんが旦那さんを捨てない限り今のような気持ちは続くと思います。

奥さんは旦那さんの不倫によって外傷トラウマが発生して苦痛を感じるようになり、旦那さんが不倫をやめてもその外傷トラウマはそのまま放置されているので、旦那さんのことが信じられずにフラッシュンバックして旦那さんに問い詰め続ける現象が現われています。そして不倫のトラウマは発覚されて当初よりも大きくなっているので、もう夫婦関係の回復は不可能だろうと確信するようになります。このように確信をもつとお互いが夫婦としてではなくただの同居人になり形だけの夫婦として生きるか、離婚することになります。

現在の状況がとてもつらいから楽になりたい心理が生まれて自分も知らずにこの関係を断ち切ろうとする方向に考えるようになるのです。

今の奥さんのこのような心理状態にいるということをまず知る必要があると思います。

しかしまだ離婚を決断できないのは旦那さんと再構築したい気持ちがあるからです。再構築したいのにできないからより心は苦しくなります。

今は恐らく旦那さんに聞いたことをまた問い詰めて、そのた度に旦那さんが謝罪するの繰り返しだと思います。いつも同じ言葉と行動が繰り返されているのは、奥さんの外傷トラウマが徐々に大きくなっているからです。

旦那さんの場合は関係依存が一時期中断されている状態です。不倫が一時期中断されていると言う意味ですが、不倫をする人は関係依存という心理障害が原因ですが、この心理障害は自力で回復できるものではありません。今は旦那さんも努力をして奥さんに最善を尽くしていても、状況が変わらないと旦那さんの関係依存はまた再発します。奥さんの外傷トラウマも自分が意識をしたからといって回復されるものではありません。

このように旦那さんの関係依存も放置され、奥さんの外傷トラウマも放置されたままだと、徐々に悪化されて夫婦関係も家庭も最終的には破壊されるのが不倫の弊害です。

今の状況のままでどうすればよいのかを考えても心理は悪化されるだけです。奥さんには外傷トラウマが作用している状態であり、このトラウマは治療されてない限り死ぬ日まで作用し続け、ただ作用しているだけではなく徐々に大きくなっていき、旦那さんの関係依存も治療されない限りいつかは再発して関係依存も悪化されます。

一度の不倫は今回は最初だから、失敗することもあるから蓋をして見過ごすケースがとてもたくさんあります。しかしその後でも夫婦関係が幸せではなく困難が続くのであれば、不倫した人の関係依存と不倫された人の外傷トラウマが治療されずに作用し続けているからなので、外傷トラウマの治療が先です。トラウマを治療したあとでようやく旦那さんの関係依存を治療できる環境がつくられます。そうしてこそ2度と不倫をせず夫婦が幸せに生きていくことができるようになります。

このままだと旦那さんも今は努力していますが、奥さんが旦那さんにトラウマの表現を絶えずして、ある瞬間旦那さんも限界だと感じたときは、旦那さんの方から離婚を求めることになります。今の奥さんは何とかして自分の中の心の傷、つまりトラウマを旦那さんに治療してほしいと望み、旦那さんに絶えず表現をしている状態です。しかしそのような期待は絶対にもってはなりません。旦那さんが謝罪して尽くしてくれたり優しくしてくれると、一時は気持ちが楽になるように感じても再び傷が込み上げてきたまた苦しくなります。旦那さんの努力は奥さんのトラウマを治療しているのではなく、自分の心の傷は誰かが治療してくれるものでもなく、自分自身が治療をするものです。また旦那さんも同じようにいくら奥さんが頑張ったからと言って関係依存が治療されるものではなく、旦那さん自身が治療をしなければなりません。多くの場合奥さんが旦那さんのために頑張ったのに不倫が繰り返される理由でもあります。本当に再構築をして本当に家庭の幸せを取り戻したいのであれば二人とも治療が必要だということをご参考ください。