問題解決において男と女の違いを知る必要があります。

夫が不倫をしたり、妻が不倫をしたときに、

妻と夫の解決法がどのように違うかを考えてみましょう。

男は価値を追求します。

女は意味を追求します。

価値とは人間以外の対象を目標に、成功に向かって突き進むことであり、

意味とは特定の人間関係の人たちと一緒に幸福をつくっていくことです。

価値は気分のはたらきで、

意味は感情のはたらきです。

正常心理をもつ男は自分の価値に問題が起こると、

明日への希望をもって何とか克服するための努力をします。

もし明日の希望がなければ容易に放棄することになります。

しかし意味を追求する女は明日の希望ではなく、

今現在の希望が必要です。

つまり問題が起こったときは直ちに解決しなければならないという意味です。

子どもに問題が起こったり、夫に問題が起こったときは

直ちに解決できなければ気が済まないのです。

ところが男に心理障害は発生したときは逆の様相を呈します。

明日は存在せずに現在しかありません。

今すぐに結論を出さなければならないので、

手段と方法を選ばずに結論をつけようとします。

不倫をする夫たちのビジネスがうまくいかない理由も、

明日を見ることができずに今だけを見ているからです。

心理障害の女は明日が重要になります。

いくら重要で急を要することも明日に先延ばしします。

傷の解離であれ、不倫をする妻であれ、うつ病の女であれ、

このような心理障害の女たちは今日は重要ではなく

すべては明日、明日になります。

夫が不倫をした場合、

妻は夫に対して不倫に関するいかなる話もしてはなりません。

妻が不倫によってつくられた傷の話を夫にしてはならない理由は、

妻の立場としては、

夫の不倫問題を今現在直ちに解決しようとするからです。

心理障害状態の夫には明日は存在しないので、

不倫の話が出ると、

今すぐに結論をつけようとします。

このようになるとその結果はお分かりでしょう。

皆さんが不倫・浮気トラウマ治療をしようとする理由は、

夫と結論をつけるためではありません。

苦しくつらい理由は、

人間関係での意味を克服して回復したいからです。

そのために今すぐに解決しようとすることは、

副作用がとても大きいのです。

まずは自分に発生して不倫のトラウマを治療してから、

現在の希望、明日の希望について考えるべきです。

心理障害の夫は、

妻の手には負えない人です。

妻は今すぐに解決を望み、

夫はそれを回避しようとするから妻はより苦しくなるのです。