皆さんは誤解と理解の違いを正確にご存じですか？

誤解は間違った解釈をすることや意味を取り違えることです。そして理解は誤解の対義語として物事の道理や筋道が正しく分かることです。

不倫を考える時に、妻の不倫、夫の不倫の本質を知らずに、ただ不倫という事実だけを考えるので、多くの誤解が生まれます。誤解は自分が知っていることと知らないことの乖離から生まれ、葛藤と傷の原因になります。続く誤解は理解ができていないために繰り返され、問題を解決するためには、理解をしなければなりませんが、誤解だけをしているので、当然問題は解決されません。

私たちは自分が知っていることに対して確信をもっています。夫が不倫をしたなら、それ自体が過ちではありますが、夫が不倫をする原因や過程には関心がなく、夫がする行動はすべて誤っていると確信して夫を責めます。

誤解が誤解を生むという言葉があります。

夫の誤った行動に対して理解しようとするのではなく、誤った行為のみにフォーカスを置くと、すべてを自分の考えの範疇内で推測し、その推測に確信をもつようになります。こうなると、過ちの実体はさらに見えなくなり、誤解によってすべてを否定的にみるようになります。

夫の不倫を過ちだと断定するのは、理解をしたのではなく誤解をしているのです。夫の不倫の本質を知ることが重要ですが、頭ごなしに夫が悪いと確信すると、本質と実体は頭ごなしに誤解せざるを得なくなります。このような誤解は、自分の怒りと傷を大きくするだけです。

つまり、行動が誤っていると誤解するのではなく、誤った行動が現れるようになった心と心理のはたらきを正確に知ることが重要なのです。