妻の不倫で離婚の危機に瀕している夫婦がいました。

妻の不倫の原因は、夫の度重なる不倫によって苦痛と傷をつけられた妻が不倫返しをしたケースでした。夫の不倫が発生した時、妻が怒り治療と傷治療ができずにいると現われる現象の一つが、妻自身が不倫妻になるケースです。

しかし、妻の不倫で苦しんでいる夫は、自分の不倫は正当化し、妻の不倫は問題だと主張していました。しかし最初から夫を抜きにして妻が不倫したのではなく、夫の不倫による傷に耐えられなくなって、夫に対する復讐心と寂しさを抱え、傷を慰めてくれる男に惹かれ不倫関係に陥ったのです。

妻は、最初は夫の不倫に対する不倫返しだったのですが、時間が過ぎると自分の不倫を合理化させる心理障害が発生し、自分の不倫は全て夫の過ちによって起きたと確信を持ち、妻自身も心理障害に陥って、不倫男との不倫を繰り返すという深刻な問題が発生したのです。

この夫婦はもはや夫婦ではなく他人同様の状況でした。

夫は夫なりに不倫女と不倫を続け、妻は妻なりに不倫男と不倫を続けている夫婦です。

夫婦関係で最も重要であるセックスは、それぞれが不倫女または不倫男と解決をして、二人の夫婦関係はいつあったのかさえ覚えていないというから、二人の夫婦問題とセックス問題は非常に深刻な状況だと言えます。

不倫はいかなる理由でも正当化することはできません。

自分がセックスの楽しさを追い求めている間、配偶者は苦痛の中で生きなければならないからです。不倫返しの場合、セックスの楽しさと苦痛をお互いが与え合っているようなものです。

2人とも関係依存の心理障害です。

不倫問題を解決して戻るべきところがどこなのか、夫の不倫を先に解決すべきか、妻の不倫を先に解決すべきかを選択しなければならない問題もあります。

夫と妻はそれぞれ各自の立場で自分の不倫を合理化しているために、自分には過ちがないと言っています。そして、二人とも誤って歪んだ思考をしています。そのために、不倫問題自体は解決しても、夫婦に残された傷と苦痛は長い間持続せざるを得ません。

妻が不倫返しで対応する前に、夫の不倫の本質と実体、そして不倫女と妻の心と心理の原理を正確に知り、夫の不倫問題を解決できたならどれほどよかったものかと心残りはありました。

妻が不倫返しで対応する前に、夫の不倫が発生したなら、妻一人で苦悩せずに、人間の心と心理がはたらく原理を正確に知って、必ず怒り治療と傷治療を行わななければなりません。すると根本的な不倫問題と夫婦問題を解決することで、夫婦がより楽しく幸せに関係修復を遂げて生きていきえるようになります。

苦痛と傷をさらに大きくする必要がありません。

妻の不倫返しは、双方に取り返しの付かない大きな傷を負わせるだけです。

そして夫の不倫に対応する不倫返しは、それ自体が不倫女になる道です。

不倫・浮気トラウマ治療（オンライン治療）を通して、不倫の本質と実体を正確に知り、心と心理がはたらく原理を知った後、幸せに生きる能力を身につけてください。

◀ 日本心理教育院の全容 ▶