夫の不倫が疑われるときに、妻は夫に対して疑う気持ちともに確かな証拠をつかもうと努力しますが、この時、一番多くの使われる方法が位置追跡だと言えます。

位置追跡は夫が家を出た後、移動する地域を分析して心理的な安定を得て、自分の疑いを確認をするようになりますが、これは夫を疑う気持ちと、自分の疑いが事実でないことを望む気持ちの相反する気持ちが共存しています。

しかし、位置追跡をするようになると、妻は一日中夫の移動地域を分析するようになり、妻自身の日常を忘れ、少しでも疑いがあれば夫の位置を調べて、夫が家に帰った時、口論と喧嘩の発端にもなります。

位置追跡を行う時は、妻自身が設定した禁止地域(不倫女がいる周辺など)に夫が接近すると、きっと不倫女と会っていると疑いは拡大していき、夫の不倫の確実な証拠だと信じるようになります。このように位置追跡を行うことは、時間が経つにつれ、ますますその強度が強くなり、ほぼ依存状態になります。

しかし、位置追跡は夫に対する疑惑をさらに深くして、夫の居場所が確認できないと、日常生活がまともにできないくらいに不安と強迫が生じ、心理的な安定は望めなくなります。位置が確認できると安心して、夫が自分の設定した禁止地域にいると、怒りと傷はさらに大きくなって、最終的には心理回復がとても難しくなるくらいに自分の傷と怒りを大きくしていきます。

位置追跡は、妻自身が心苦しさと不安から抜け出すために始めたものの、それが継続されると、夫に対する不安と不信はますます大きくなり、ひいては夫が不倫をしなくても、夫が禁止地域に行ったということだけで不倫を確信してしまい、夫婦喧嘩はより悪化していきます。これによって妻はさらに傷を受けることになります。

また、妻が位置追跡をしていることを夫が知ると、不倫に対する過ちよりは、妻が位置追跡をしたという事実だけで、憤りを感じ、妻を攻撃することもあります。すると夫婦危機は深刻な状況に達してしまう確率がとても高いのです。そして、位置追跡をした事実が周囲の人に知れ渡ると、夫が不倫をした過ちを非難するよりは、むしろあんなことをする妻なら夫が不倫をする気持ちも分かると同情心がはたらくことも妻は知るべきです。結局、過ちは夫が犯したにもかかわらず、非難は妻が受ける可能性があるということです。

位置追跡は、不倫問題解決に全く役に立ちません。

離婚を考えていないのなら、決して位置追跡はしてはいけません。

位置追跡をした妻は、不安や疑いから抜け出して、気持ちが楽になり、夫を信じたい気持ちから位置追跡をしたと抗弁をします。しかし妻の傷と怒りはより深くなり、疑う気持ちを持つ続け、夫との不信はさらに深まるだけです。また、夫が事実を知った時は取り返しのつかない深刻な夫婦危機に突き進むことになりかねません。

したがって、不倫・浮気問題を解決して幸せに暮らしたいのでならば、いくら今がつらく大変でも、位置追跡はまったく役立ちません。離婚を考えていないのなら位置追跡はしてはいけません。

不倫・浮気トラウマ治療（オンライン治療）をとおして夫に対する疑いと怒りを治療し、夫との関係回復のための努力をするのが賢明な選択です。

今、苦しくつらいことだけに目を向けずに、夫婦再生の後、夫婦が共に幸せに生きていくことを考えなければなりません。目先の安楽を追求するために、幸福を捨てるような愚かな行動をしないことを望みます。

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